ク/チ/ナ/シ/の/花【動/画】

▼動画はこちらよりどうぞ

腐向、転生あり注意。


タグは一応日/和BLリンクと天/国/組でつけておいたのですが、現在名前のみになっております。
思うところあって外された方もいるのでしょうし、付けはずしは当方が以前掲げた通り。見た方の自由です。


続きに使用画像（単品で出せる画像があんまりなかった…のは動画ファイルが膨大だからですorz）
それから、この動画は結構想像力を要するので、解説もどきも。良かったら見てやってくださいね。


---

まず、投稿者コメの説明から。


「ね」がおさかな、「え」はちょうちょ、ことばにははながさいて、


この曲は以前ブログでも紹介したことがあります。そのくらい好きで、いつかは歌うかPVを作ろうと考えていました。
でもなかなかイメージがわかなくて、「作りたいな」の気持ちのまま放置していました。


はじめに「ねぇ　ねぇ」と呼びかける声があります。
その文字を紙に書き出した時に、あるものが見えました。魚と蝶です。
声が綺麗な魚と蝶になって、飛んでいく様子が浮かんで、そこから動画作成が始まりました。


この動画はP.a.l.e.t.t.e（動画）／メ.メ.ン.ト・モ.リ（小説）と少しばかり繋がっています。
P.a.l.e.t.t.eでは別離を、メ.メ.ン.ト.モ.リでは愛する（ひとつのかたちとして、相手のあるがままを受け入れる）ことを描きました。

ク.チ.ナ.シ.の.花.では「人が誰かを愛した時にどうなるのか」「生活のなかで、相手を想う時間が増えるだろう。ということは心の中にひとつの世界を作り上げることになるんじゃないのか」「じゃあその世界が、遠く離れた相手に、形はちがっていても届いたらとてもすてきだな」こんな感じのことをテーマにしています。
なんかものすごく分かりにくくてすいませんorz

一言でまとめると、「人を愛することは、世界をつくること」




---



長いながい年月が過ぎ、色彩をなくし、表情もなくなりました。それでもかれを想う気持ちばかりが、かなしいほどにありました。
話しかけても、笑いかけても。想う相手は冷たい石の下にいるのです。
魂はとおい世界に向けて旅立ってしまったのです。
おそらく、記憶はなくして。

時々仕事をさぼって、現世の公園に遊びに来ると。
連れ戻しに来るのはいつもかれでした。
かばんを持って出かけても、連れ戻しにくるひとはありません。
公園も、いまはとりこわされて、なくなってしまいました。

思い出の場所は、ひとつまたひとつとうしなわれていくのです。
それはみずからの記憶を閉ざされていくようで、胸がいたみました。

「ねえ　ねえ」

草におおわれた丘のうえに、かれのすがたを見た気がしました。

くるしいのです。かなしいのです。

あいたいのです。
さびしいのです。



わすれてしまえば、楽になるのか。
わすれてしまうほうが、くるしいのか。


もういちど手をつなげば、思い出はあざやかによみがえるのでしょうか。
石に刻まれたなまえにふれても、返事はありませんでした。


きっと、わたしはばかなのです。
ちがうせかいに向けて、ただ呼びかけつづけることしか、思いつかなかったのです。

「きこえてる？」
「おぼえてる？」
「ねえ」
「ねえ」
「あいたいよ」

「　　　　　　　」



呼びかける声は、魚になりました。蝶になりました。
花になり、草木になり、いずみになりました。
森におちる暖かな日差しになり、やがてちいさな、ひとつのせかいになりました。





ふわりと、何かが飛んできた気がして、僕は顔を上げた。
目の前のキャンバスから抜け出したような、それはそれは青い蝶々。


「　　　　、」


かすかな音と、笑む口元。誰かは思い出せなかった。



僕は筆をひたすらに動かす。
思い描く世界を、かたちにする。


---








目を描かずにどれだけ表情を伝えられるか。
文字あそび、影遊び。
文字の形からイメージするものを描く。

歌詞の文字の配置は、各々の文字と話し合って決めました。
ちょっとずらすと「ここはやだ」とか「もうちょっとこっち」とかちゃんと言ってくれます。























































この絵を描くために動画作ったといっても過言ではないです。
（最後の最後まで、描くのを楽しみにとっておいた！）
閻/魔の送り続けたメッセージが、現世を生きる鬼男くんのもとに、かれの描く絵として届いていたとそういうことです。


ここまで読んで下さっていたら、どうもありがとうございました。
あなたの世界が、今日もあすもあさっても、優しいものでありますように。